SBI VCトレードとリップル「RLUSD」発行合意 年内ステーブルコイン流通目指す
SBIホールディングス傘下の暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードは22日、米Ripple(リップル)の子会社Standard Custody & Trust Companyと基本合意書を締結したと発表した。米ドル建てステーブルコイン「Ripple USD(RLUSD)」を日本国内で発行・流通させるねらい、2025年度内の取り扱い開始を目指す。
RLUSDは、米ドル預金、米国短期国債、現金同等物といった準備資産で100%裏付けられるほか、第三者会計事務所による月次検証を受けるなど、透明性と規制準拠を重視した設計が特徴。
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ステーブルコインのユースケースの拡大や機関投資家の需要が高まる中、RLUSDは「機関投資家が安心して利用できる信頼性の高い選択肢」として差別化を図る。
SBI VCトレードの近藤智彦社長は、取引所のRLUSD導入について、「日本市場におけるステーブルコインの選択肢を広げるだけでなく、信頼性と利便性を大きく前進させるものであり、金融とデジタル技術の融合をさらに加速させる重要な一歩。」と語る。
また、Rippleのステーブルコイン部門シニア・バイスプレジデントであるジャック・マクドナルド氏は、「SBIとの提携により、日本市場でのユースケース拡大を促進し、新たなベンチマークとなるだろう」 とコメントした。
SBI VCトレードは2025年3月、国内で初めて電子決済手段等取引業者の登録を取得し、米ドル建ステーブルコイン「USDC」の取扱いを開始。今回のRLUSD導入により、国内ステーブルコイン市場の選択肢をさらに広げる。
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