シャープリンク、イーサリアム財団から1万ETH直接購入
ナスダック上場のシャープリンク・ゲーミング(ティッカー:SBET)が7月11日、イーサリアム財団から1万ETHを直接購入したと発表した。取引価格は1ETHあたり2572.37ドルで、総額約2,570万ドル(約37億円)の大型投資となった。同社は米ミネアポリスを拠点とするアフィリエイトマーケティングとiゲーミングソフトウェア企業だ。
今回の購入により、シャープリンクのETH保有量は222,282 ETHに増加し、企業としての世界2位のイーサリアム保有量を拡大している。店頭取引での直接購入は、市場への価格影響を最小限に抑える狙いがある。
今回の購入発表を受け、シャープリンクの株価は前日から続伸し17.15%上昇した。
同社は企業ETH資産の拡大だけでなく、DeFi最大資産の長期的な強化と分散化支援も目指している。イーサリアム共同創設者でシャープリンク会長のジョセフ・ルービン氏は「ETHの取得、ステーキング、リステーキングを責任ある業界管理者として行い、供給を市場から取り除いてイーサリアムエコシステムの健全性を強化する」と述べた。
シャープリンクは6月初旬からバランスシートのイーサリアム転換を開始している。購入資金は市場での株式売却で調達し、ルービン氏の仮想通貨インフラ開発企業コンセンシスが主導する私募で最大4億2,500万ドルを調達済みだ。同社の戦略的なETH蓄積は、機関投資家による仮想通貨投資の新たなモデルケースとして注目されている。
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イーサリアム財団からの直接購入は、同財団の新しい財務管理方針の一環とみられる。財団は3カ月ごとの定期的な資金調達を計画しており、今回の取引はその初の大型案件となった模様。企業による大規模なETH購入は、イーサリアム市場の安定化と長期的な価値向上に寄与すると期待されている。
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