JPモルガンのアナリストが18日に発表したレポートで、ビットコインのマイニング収益環境が今年に入り「悪化した」と指摘した。The Blockなどが報じた。ビットコインは推定生産コストを下回って取引される状況が5カ月連続で続いているという。
現時点でJPモルガンが推定するビットコインの生産コストは約78,000ドルで、ビットコインの現在値は約62,000ドル付近で取引されており、大幅な乖離が生じている。
また、CoinSharesが発表した2026年第1四半期マイニングレポートによると、現在採算割れとなっているマイナーは全体の約20%に達した。アナリストは採算割れのマイナーは稼働コストを賄うため保有するビットコインを売却せざるを得ない状況に置かれると指摘した。
同行のアナリストは、ビットコインのハッシュレートとマイニング難易度が今年に入り価格変動への反応度を明確に高めたと指摘した。過去6カ月間でマイニング難易度のビットコイン価格に対するベータ値は0.62に上昇している。
ベータ値の上昇は、より多くのマイナーが損益分岐点付近で稼働していることを意味する。価格変動に応じてマシンを停止・再稼働させる動きが増えており、ネットワーク全体のハッシュレートが価格に対して敏感な状態になっていると説明した。
また、「ビットコインが生産コストを下回って取引されると、コストの高いマイナーが稼働を停止し、ハッシュレートが低下、難易度も調整される。このパターンは6月第2週に明確に現れ、難易度は10%下落した。今年2回目となる同規模の下落で、前回は1月にも起きた」とアナリストは述べた。
TheEnergyMagのデータを引用した今回のレポートによると、上場マイナーは2026年第1四半期だけで32,000BTC(3,200億円以上)を超えるビットコインを売却した。これは2025年通年の売却合計を上回る規模だ。
ただ、アナリストは現在の弱気な市場センチメントが「今後の逆張り強気シグナルになり得る」とも主張し、ビットコインが生産コストを大きく下回る状況が続く限り、ハッシュレートの価格感応度は高止まりし、マイニング難易度の大幅な調整が引き続き頻繁に発生するとみている。


