米仮想通貨取引所クラーケンは、同取引所アプリにオンチェーントークン取引機能を組み込み、米国を含む100カ国以上の対象ユーザーへの提供を開始したと公式に発表した。
取引対象はソラナ基盤の2,500以上の検証済みトークンで、中央集権型取引所にいまだ上場していない初期段階の銘柄も含まれる。
取引は米ドルまたはUSDCステーブルコインで行え、オンチェーン保有残高はクラーケンの既存ポートフォリオ画面に統合表示される。基盤インフラにはプライビーのEmbedded Wallet技術と主要ソラナDEXプロトコルが使用されている。
これまでDEX(分散型取引所)を利用するには、別途ホットウォレットやコールドウォレットのセットアップ、シードフレーズの管理、資産のブリッジ、ガス代の処理が必要だった。クラーケンはこれらの作業を内部で処理する仕組みとし、ユーザーが操作を意識しなくて済む設計にしたとしている。
ペイワード最高データ責任者兼グローバルコンシューマー責任者のカモ・アサトリャン氏は、今回の機能追加について「仮想通貨の売買・保有は、背後の技術がどれだけ複雑であっても、シンプルに感じられるべきだ」と述べた。
本機能はセルフカストディアル方式を採用しており、クラーケンはユーザーの資産や秘密鍵を保管しない。DEXで利用可能なトークンはクラーケンによる審査・承認を経たものではなく、取引はサードパーティープロトコルが執行するため、DEXの注文約定・タイミング・価格をクラーケンは制御しないとしている。
中央集権型取引所によるオンチェーンDEX取引の障壁引き下げはクラーケンが初ではない。OKX、バイビット、バイナンスもウォレット内DEXポータルを既に展開しており、コインバースは昨年、0xや1inchなどのアグリゲーター経由でベースチェーンおよびソラナのオンチェーン銘柄に対応するDEX取引をメインプラットフォームに統合した。


