イーロン・マスク氏率いるスペースX・テスラ両社が合併した場合、両社のビットコイン保有量の合計は30,221BTCに達し、評価額は約3,588億円(22億ドル)規模となる試算が浮上した。
CNBCなどの報道をもとに市場関係者の間で憶測が広がっており、実現すれば上場企業のビットコイン保有ランキングで世界5位に上るとされる。
スペースXは5月20日に米証券取引委員会(SEC)へ提出したIPO目論見書(S-1)の中で、2026年3月31日時点での保有量を1万8,712BTCと初めて公式開示した。取得コストの合計は約6億6,100万ドルで、1BTCあたりの平均取得単価は約3万5,300ドルとなる。記事執筆時点のビットコイン価格約7万5,000ドルに対し、大幅な含み益を維持している状態だ。
スペースXは2021年初頭からビットコインの取得を開始しており、テスラが同時期に購入に踏み切ったのと同じ時期とされる。テスラは2022年の弱気相場で保有の大部分を売却したことを公式に明らかにしている。
一方、スペースXについてはアーカム・インテリジェンスのオンチェーンデータが保有量を8,285BTCと推計していたが、今回のSEC開示でその2倍以上となる1万8,712BTCを保有していることが判明した。
合併に関する憶測は、スペースXのIPO申請を主な契機として2026年5月下旬に再燃した。米CNBCは「両社はすでに多数のリソースを共有しており、マスク氏は同僚と両社統合の可能性を議論してきた」と、事情に詳しい関係者の話として報じている。
マスク氏はすでにSNSプラットフォームのXをxAIと統合しており、さらにxAIとスペースXの合併プロセスも進めているとされる。米投資銀行ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイヴス氏は2027年中の合併を「シナジーの聖杯」と表現し実現を予測している。
また、カルシなどの予測市場では実現確率を33〜50%程度と示す場面もある。
テスラは4月に提出した10-Q書類で1万1,509BTC(1,366億円相当)を保有すると開示しており、上場企業のビットコイン保有ランキングで世界12位に位置する。
スペースXと合算した30,221BTCは、最大保有企業ストラテジーの84万BTCには遠く及ばないものの、主要企業の一角に列せられる規模だ。
ただし、合併に関する正式な発表や合意は現時点で存在せず、関係者やコミュニティ間の議論や市場の憶測の域を出ていない。スペースXはロードショーを6月初旬に開始し、ナスダック(ティッカー:SPCX)への6月中旬上場を目指している。