米国の現物ビットコイン上場投資信託(ETF)市場は5月22日、1億520万ドルの純流出を記録し、5月14日の最後の純流入日から6営業日連続での流出となった。
同日の内訳はブラックロックのアイシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)が6,890万ドル、フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)が3,630万ドルの流出で、その他の米国ビットコイン現物ETFには資金フローの変動がなかった。5月14日以降6営業日の累計流出額は約15.5億ドルに達した。
2026年の累計純流入額はファーサイド・インベスターズの集計で5億3,600万ドル、SoSoValueの集計では4億7,350万ドルまで縮小した。両者の差約6,200万ドルは、GBTCなど一部ファンドの換算基準や集計カットオフ時刻の違いによるものとみられる。
いずれの集計でも2026年の累計純流入は5億ドル前後まで縮小した。
SoSoValueの月次データによると、5月の純流出は速報値で10億ドルに達しており、4月の19.7億ドル流入・3月の13.2億ドル流入から急速に悪化した。
2026年の累計純流入のほぼ全額をIBITが支えており、同ファンドは年初来で27億ドルの純流入を記録している一方、競合ファンドの多くは純流出に転じている。
先週SECへ提出されたフォーム13Fでは、大手金融機関の持ち高変動が明らかになった。ゴールドマン・サックスはビットコイン現物ETF保有を約33%削減し、XRP・ソラナの現物ETFは全額売却した。ジェーン・ストリートもビットコイン現物ETF保有を約70%削減している。
一方、バンク・オブ・アメリカはIBITの保有株数を719,008株から972,590株へと積み増した。
ビットコイン現物ETFが大規模流出を記録した5月18〜22日の週、新興アルトコインの現物ETFには資金が流入した。
SoSoValueのデータによると、ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETFが7,200万ドル、XRP現物ETFが2,200万ドル、ソラナ現物ETFが1,560万ドルをそれぞれ獲得した。イーサリアム現物ETFは同週に2億1,500万ドルの流出となり、2026年は年初来で累計の純流出が続いている。
The Blockによると、デジタル資産分析会社BRNリサーチ部門責任者のティモシー・ミシア氏は「機関投資家の需要がなくなったわけではなく、ローテーションが起きている」と述べた。