テザー(Tether)は4日、金連動型トークン「テザーゴールド(XAUT)」の2026年第1四半期(Q1)準備金報告書を公表した。2025年末比で現物金準備が36%増加し、時価総額が33億ドル(約5200億円)を超えたことが明らかになった。
報告書によると、2026年3月31日時点のXAUTの現物金準備量は707,747.139トロイオンス(約22トン)で、流通トークン数は707,747.090000 XAUT。各トークンは1トロイオンスの現物金と1対1で裏付けられており、売却済みトークンに対応する金の公正市場価値は約26億1,200万ドルに達する。
準備金はスイスの保管庫にロンドン地金市場協会(LBMA)のロンドン・グッド・デリバリー基準で保管され、四半期ごとに独立した第三者機関による確認検査が実施される。
時価総額の推移を見ると、2025年末時点では約22億5,000万ドルだった市場価値が、3ヶ月間で33億ドル超に拡大した。
テザーのCEOであるパオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)氏は「XAUTは金に新たなユーティリティを与える。現物金への直接エクスポージャーを保ちながら、ブロックチェーンの透明性・携帯性・アクセシビリティを享受できる」と述べた。同社はエルサルバドルのデジタル資産発行法のもとで認可を受けた発行体として運営している。
XAUTのトークンは、対応する現物金バーが保管庫の受入手続きを完了した後にのみ発行される仕組みだ。トークン保有者が金の所有権を持ち、発行体は金を所有しないという構造が、透明性の高さを担保しているという。
金のトークン化商品への需要拡大は、世界的なインフレ懸念や地政学的リスクを背景に、安全資産としての金への資金流入が加速していることを反映している。
世界金協会(WGC)のデータによれば、2026年第1四半期の世界金需要は価値ベースで過去最高を更新しており、デジタル形式で金へのエクスポージャーを求める機関投資家・個人投資家が増加している。


