米資産運用大手VanEckは20日、米証券取引委員会(SEC)に提出していたアバランチETFの申請書を修正し、ステーキング報酬機能を追加したことを明らかにした。
修正されたS-1届出書によると、同ファンドは保有するAVAXの最大70%をステーキングに回し、投資家向けに利回りを生み出す計画だ。
ステーキングサービスプロバイダーとしてコインベース・クリプト・サービシズを指定し、報酬の4%を手数料として徴収する。ステーキング報酬は手数料控除後、ファンドに計上され、純資産価値(NAV)に反映される仕組みだ。
承認された場合、同ETFはナスダックでティッカーシンボル「VAVX」の下で取引される予定となっている。
VanEckがステーキング機能を追加した背景には、米内国歳入庁(IRS)が11月に発表した新規則がある。「Revenue Procedure 2025-31」と呼ばれるこのガイダンスにより、ETFや信託が特定の条件下でステーキング報酬を投資家に分配できるようになり、不利な税務上の取り扱いを受けるリスクがなくなった。
財務長官のスコット・ベッセント氏は、この措置が投資家に新たな利益をもたらし、イノベーションを促進すると述べている。
先月にはビットワイズもアバランチETF申請書を修正し、同様の利回り創出機能を追加しており、業界全体でステーキング対応ETFへの関心が高まっている。
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