ソーファイ(SoFi)・テクノロジーズは18日、完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。同社によると、パブリックなパーミッションレス・ブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国の国法銀行は初めてとなる。
ソーファイUSD(SoFiUSD)はソーファイ銀行が発行し、銀行や金融テック企業、大企業向けのステーブルコインインフラプロバイダーとして機能する。パートナー企業はソーファイの銀行レベルのインフラを活用し、24時間体制でほぼ即時の決済を低コストで実現できる。
ステーブルコインは米ドルと1対1で完全に現金準備されており、即時の償還が可能だ。OCC(通貨監督庁)の監督下にある預金保険対象銀行として、ソーファイは連邦銀行口座に現金準備を保有することで流動性リスクや信用リスクをゼロに抑えている。
アンソニー・ノト最高経営責任者は「ブロックチェーンは金融を根本的に変える技術の大波だ」と述べ、遅い決済や断片化されたプロバイダー、検証されていない準備金モデルといった課題に対処すると説明した。
ソーファイUSDは仮想通貨取引の決済だけでなく、カードネットワークや小売業者、国際送金などでも使用される予定だ。
ソーファイは先月、消費者向けに仮想通貨取引を直接提供する初の国法銀行となった。会員は約30銘柄の仮想通貨を売買・保有できる。同社は2019年にコインベースとの提携で仮想通貨取引を提供していたが、2023年に停止していた。
関連: 米連邦準備制度理事会、仮想通貨関連銀行への制限的規制指針を撤回
関連: JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的


