FTXのサム前CEO巡る裁判、控訴審理に向けた聴聞会を開催 「公正な判決ではなかった」と主張
暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOを巡る裁判で、4日に第2巡回控訴裁判所で聴聞会が行われた。
米地裁で「公正な判決を行ってもらえなかった」などと批判するサム氏側の主張に、控訴裁判所の3名の裁判官は懐疑的だった模様。トランプ米大統領がバイナンス共同創設者のチャンポン・ジャオ(CZ)に恩赦を与えたこともあり、サム氏の裁判の注目度が高まっている。
今回の聴聞会の内容はブルームバーグやCNBCなど複数の海外メディアが報じている。FTXや同社の姉妹会社アラメダリサーチの運営を巡り、詐欺などの7つの訴因にもとづいてサム氏は米地裁から懲役25年の判決を言い渡された。サム氏はこの判決に対して控訴している。
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サム氏の弁護団は今回、米地裁の審理や判決に対し複数の批判を行った。例えば、FTXは破綻した際に投資家に弁済を行う十分な資金があったが、それを陪審員に伝えることを不当に妨げられたとしている。
また、サム氏が弁護士の助言に依存していたという事実を陪審員に伝えることも不当に阻止されたとも主張。地裁では、起訴内容に反論することが大きく制限されていたと伝えた。
こういったサム氏側の主張に対し、控訴裁判官の1人は「本案よりも地裁の裁判官に焦点を当てているように感じる」と否定的な見方を示し、主張の正当性に疑問を呈している。
なお、今回の聴聞会には、収監中のサム氏は参加していない。一方、同氏の両親は聴聞会を見守っていたという。両親は、トランプ氏からの恩赦も望んでいるようだ。
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今回の控訴については、サム氏が米地裁の判決を覆させることは困難であるとの見方が複数上がっている。
例えば、司法サービスを提供する「Moses & Singer LLP」のパートナーを務めるハワード・フィッシャー氏は、「The Block」によると以下のように述べた。
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