ライオット最高益に、マイニング企業がBTCと人工知能へのレバレッジ投資として機能=報道
暗号資産(仮想通貨)マイニング業界の今年の時価総額上昇は、これらの銘柄がビットコイン( BTC )へのレバレッジ投資として機能していることを示唆している。The Blockがニュースレターで指摘した。
仮想通貨の価格が不安定な中、様々な主要マイニング銘柄は堅調なパフォーマンスを示している。過去1年間のビットコインの価格上昇率は、現時点で52%だが、これを大幅に上回っているところだ。
たとえば、ライオット・プラットフォームズは過去1年で101%、ハット8マイニングは167%上昇している。The Blockは、このパフォーマンスは、投資家が運用効率の改善、採掘能力拡大計画、収益源の多様化などを織り込んでいることを示唆していると指摘した。
特に、マイニング企業の多くがAI(人工知能)コンピューティングの分野でも事業を拡大している。このため、仮想通貨とAIという両方のトレンドへのエクスポージャー(価格変動に影響を受けること)を求める機関投資家を引きつけているところだ。
18日には、ブルームバーグが、マイニング企業を追跡するCoinShares Bitcoin Mining ETF(WGMI)が、年初来で150%(2.5倍)上昇していると伝えている。
グーグルも、マイニング企業がAI企業にデータセンター設備を提供する契約で債務を裏付けるなど関与を進めているところだ。背景にはAI分野での需要と競合の高まりがある。
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JPモルガンのアナリストも先週、AI事業がマイニング企業に、ビットコインマイニングと比較して、より安定的で利益率の高い収益源を提供しているとコメント。投資家も、ビットコインとは異なるファンダメンタルズに基づいてマイニング企業を評価するようになっているとした。
AI事業を導入したマイニング企業の一つ、ライオット・プラットフォームズは30日に第3四半期(7~9月)の決算を報告。総収益が過去最高を記録したと発表している。株価は時間外取引で5%以上上昇した。
総収益は1億8,020万ドル(約280億円)で、2024年同期の8,480万ドルと比較して増加。これは主に、ビットコインマイニング収益が9,330万ドル増加したことによるものだ。
ビットコインの生産量は1,406BTCで、2024年同期の1,104BTCと比較して増加している。
ライオットのジェイソン・レスCEOは、「当社は今四半期、データセンター事業の開発において決定的な進展を遂げた」と述べた。コルシカナの施設で最初の2棟の開発を開始。これらの建物は、合計112メガワットのIT向け電力容量を持つことになる。
レス氏は、こうした進展について次のように述べた。
ライオットは、バランスシート上で約2万BTC(時価約3,400億円)を保有しており、この点からも同社株式はビットコインへの間接的な投資手段となっている。
BitcoinTreasuriesNetによると、この量は上場企業では7位だ。なお、マイニング企業ではマラソン・ホールディングスが約5万BTCを保有しており、ストラテジー社に続く2位にランクインしている。
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