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ビットコイン市場は依然として岐路、重要な下値水準は? Glassnode分析

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暗号資産(仮想通貨)分析企業Glassnodeは11日、週間マーケットレポートを発表。ビットコイン( BTC )が今後、11万4,000ドルを回復し維持できるかどうかが、信頼感の回復と新たな資金流入の鍵になると分析した。

もしそれができなければ、短期保有者にとって新たなストレスとなるリスクがあり、10万8,000ドル、そして最終的には9万3,000ドルが重要な下値水準になるだろうとの見解を示している。

ビットコインは現在、11万ドルから11万6,000ドルの出来高の少ないゾーンで推移。10万7,000ドルからは押し目買いに支えられて反発したものの、短期保有者からの売り圧力により、勢いは抑制されている状況だ。

特に、3~6か月保有者による利益確定売りと、最近の買い越しによる損失確定が逆風になっていると述べる。

Glassnodeは、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)のフローが1日あたり流入または流出500BTCに減速しており、従来型金融機関からの需要が弱まっていることを示唆すると指摘した。

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現物の需要が軟化したことで、デリバティブが主な牽引役となっている。先物ベーシスと取引量は均衡し、オプションの建玉は増加しており、よりリスク管理された市場構造を表している。

Glassnodeは、3ヶ月物先物ベーシス(満期が約3か月先の先物と現物の価格差のこと)はビットコインの現物価格が上昇しているにもかかわらず10%を下回っており、これはレバレッジに対する需要が過剰なものにならず安定していることを示すと分析した。

また、無期限先物の取引量も低調であり、レバレッジの急上昇は見られない。このことも、投機的な過剰な投資行動ではなく、市場により安定した基盤が築かれていることを示唆すると続ける。

さらに、ビットコインオプションの建玉は過去最高に達し、投資家がリスク管理する上での役割を担っている。多くの機関投資家が、プロテクティブ・プット、カバード・コールなどを通じてリスク管理を行うことを好んでいる状況だ。

なお、「プロテクティブ・プット」は現物を保有したまま、プットオプション(一定価格で売る権利)を買う戦略であり、「カバード・コール」は現物を保有した上で、コールオプション(一定価格で買う権利)を売る戦略である。どちらもリスクをコントロールするのに役立つ。

建玉構成は、特にピーク形成局面において、プットよりもコールの方に傾いており、下落リスクを管理しながらも強気傾向にある市場を浮き彫りにしている。

Glassnodeは、こうした動向は、より健全でリスク管理の行き届いた市場構造を示唆しており、今後の市場で熱狂的な動きと弱気な動きの両方を抑制できる可能性があると意見した。

また、市場は依然として岐路に立っており、11万4,000ドルを回復すれば新たな勢いが生まれる可能性があるが、10万8,000ドルを下回れば、次の下限バンドである9万3,000ドル付近まで下がるリスクが生じると結論している。

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