米ナスダック、BNB保有企業WINTの上場廃止決定 株価75%超暴落
米ナスダック証券取引所は19日、バイオテクノロジー企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定したと発表した。同社株価が上場規則で求められる1株1ドルの最低価格を維持できず、21日の取引開始時点で売買停止となる。同社株価は20日に77.21%暴落した。
ジェド・ラトキンCEOが20日にSEC(証券取引委員会)に提出した書類で廃止決定を確認した。ヤフー・ファイナンスによると、同社株価は1か月で約90%、今年に入って99%以上下落している。
ウィンドツリーは仮想通貨に投資する「デジタル資産財務(DAT)企業」の一つとして知られる。7月には機関投資家との5億ドルのエクイティ・ライン・オブ・クレジット契約と、ビルド・アンド・ビルド・コープとの2,000万ドルの株式購入協定を締結したと発表した。
同社はBNBチェーンのネイティブトークンであるBNBに大規模投資を行う米国初の上場企業の一つとなった。この投資決定は仮想通貨市場での新たな企業戦略として注目を集めていたが、株価の急落により上場維持が困難になった。
ラトキンCEOは市場からの退場後も報告義務を継続すると表明している。デジタル資産への投資を企業戦略とする上場企業が相次ぐ中、株価維持の困難さと投資リスクの高さが改めて浮き彫りになった形だ。
一方、BNBトークンは21日に過去最高値を更新し881ドルまで到達した。
関連: バイナンスコイン(BNB)の将来性・取引所比較、買い方を徹底解説
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末...
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。...
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。...