米FRB理事、ステーブルコインの可能性を評価
米連邦準備制度理事会(FRB)のクリストファー・ウォーラー理事は20日、ワイオミング州で開催されたブロックチェーン・シンポジウムで講演した。仮想通貨を使った日常決済について「デビットカードをスワイプするのと変わらない」と述べ、恐れる必要はないとの見解を示した。
ウォーラー理事は「スマートコントラクト、トークン化、分散台帳を日常取引で使用することを恐れる必要はない。これは単に新しい技術だ」と強調した。分散型金融(DeFi)領域での取引であっても「怖がることはない」と技術革新への理解を促している。
同理事はステーブルコインについて、初期の磁気ストリップやチップを持たない物理カードから発展した決済技術の延長線上にあると位置づけた。24時間利用可能性、高速転送、自由な流通性などの特性により、小売・国境を越えた決済改善の可能性があると評価している。
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先月成立したジーニアス法により、ステーブルコインに対する連邦規制の枠組みが整備された。ウォーラー理事はこの法整備により、ドル連動トークンが米国で「完全な可能性に到達する」ことが期待できると述べ、ステーブルコインが国際的なドルアクセスを容易にする効果も指摘した。
FRBは現在、トークン化、スマートコントラクト、決済における人工知能(AI)について技術研究を実施している。ウォーラー理事は決済システムが長年にわたって技術進歩の物語だったと述べ、民間セクターの革新とFRBのインフラ支援の相互補完的な役割が重要だと強調した。
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