イーサリアム現物ETF、初めて1日の純流入額が10億ドル超え
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム( ETH )の現物ETFは11日、2024年7月23日の上場以来、初めて1日の純流入額が10億ドル(約1,480億円)を超えた。
「LVRG Research」のディレクターであるNick Ruck氏は「The Block」に対し、イーサリアムは、価値の保存手段とDeFi(分散型金融)・Web3のイノベーションの基盤の両方で評価が高まっていると指摘。現在の需要は、イーサリアムの長期的な可能性に対する機関の信頼の高まりを反映していると述べている。
以下の画像は「Coinglass」のチャートで、イーサリアム現物ETFの資金フロー(Net Inflow)とETF価格(ETH Price)の推移を表している。このチャートから、現物ETFの資金フローとETH価格に相関性があることがわかる。
イーサリアム自体も、企業による購入の増加や米国における「ジーニアス法」制定等の規制整備の影響などで価格が上昇基調にある。本記事執筆時点では4,500ドル(約66万5,000円)台で推移しており、前月比54%、前年比で71%上昇している。
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具体的な11日の現物ETFの純流入額は、合計で約10億2,000万ドルだった。商品別では、ブラックロックの「ETHA」とフィデリティの「FETH」が資金フローを主導。11日の純流入額はETHAが約6.4億ドル(約945億円)、FETHが約2.8億ドル(約409億円)である。
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ビットコインの現物ETFは、過去の水準やイーサリアムと比較すると現在は勢いに欠ける。以下の画像は、Coinglassが提供しているビットコイン現物ETFの資金フローのチャートだ。
例えば、イーサリアム現物ETFの純流入が10億ドルを超えた11日は、ビットコイン現物ETFへの純流入額は約1.8億ドル(約263億円)だった。
また、ビットコインの価格は本記事執筆時点で12万ドル前後で推移。前月比1.2%、前年比102%超の上昇率である。
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