ビットコイン現物ETF、500億円流出で10日連続の純流入が終了
米国のビットコイン( BTC )現物ETF(上場投資信託)は29日、3億5,900万ドル(約518億円)の純流出を記録。10日連続の純流入が止まり、流出に転じた。
米国の12銘柄のビットコイン現物ETFには、28日までの10日間で総額42億6,000万ドル(約6,150億円)が流入していたところだ。
SoSoValueによると、ブラックロックのETF(IBIT)には、唯一1億2,500万ドル(約180億円)の純流入があった。
流出が一番多かったのは、フィデリティのFBTCで1億6,632万ドル(約240億円)、グレイスケールのGBTCが1億753万ドル(約155億円)、アークと21シェアーズのARKBが8,922万ドル(約130億円)、ビットワイズのBITBは7,085万ドル(約100億円)の流出と続いている。
累計純流入額は28日に453億4,000万ドルに達した後、29日には449億9,000万ドル(約6.5兆円)に減少した。
CryptoQuantは最近、ビットコイン市場について「全体的な見通しは依然として強気だが、短期的な調整や停滞なしに現在の成長率は持続できない可能性がある」と意見していたところだ。
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米国における9銘柄のイーサリアム現物ETFについては、9日連続で純流入が続いているところだ。
29日の純流入額は、9,200万ドル(約133億円)に達している。トップは、ブラックロックのETHAで、5,000万ドル(約72億円)、フィデリティのFETHが3,800万ドル(約55億円)、ビットワイズのETHWが450万ドル(約6.5億円)と続いた。
9銘柄の合計運用資産は29日時点で96億ドル(約1.4兆円)である。
イーサリアムは7日、ステーキング効率、ユーザー体験、バリデーター運用などを改善する大型アップグレード「ペクトラ」を実施完了。これも一つの背景となって上向きに転じているところだ。
また、イーサリアム財団が、資金捻出手段をETH売却からDeFi(分散型金融)運用へとシフトさせているとの見方もある。
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一方で、直近では米国のトランプ・大統領が中国を批判する発言を行ったことから、市場で貿易摩擦への懸念が再燃し、30日深夜には仮想通貨市場全体の時価総額が4.5%下落した。
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