運用額9兆円のビットコインETF『IBIT』、米ETFランキング5位に急浮上
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏の21日のデータによると、ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来の資金流入額でETFランキング上位5位に突入した。わずか1ヶ月前には47位だったが、4月21日以降に約65億ドルの純流入を記録し、現在の年初来純流入額は89億ドル(1.2兆円)に達している。
IBITは5月21日に2.87億ドルの純流入を獲得し、SPDR短期国債ETF(BIL)を上回って5位に浮上した。現在、iShares超短期国債ETF(SGOV)の168億ドル、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の152億ドル、SPDR ポートフォリオS&P 500 ETF(SPLG)の130億ドルに迫る勢いを見せている。
運用資産残高でもIBITは669億ドルを記録し、上位5銘柄中4位につけた。ただし、バンガードS&P 500 ETF(VOO)の6,615億ドル、VTIの4,775億ドル、SPLGの684億ドルにはまだ及ばず、2025年通年で首位のVOO(純流入額645億ドル)を追い抜くには下半期のさらなる躍進が必要だ。
関連: ビットコイン保有量でサトシに迫る世界2位ブラックロックETF
バルチュナス氏は「金や現金ETFが順位を落とす中、ランキング表は徐々に2024年の状況に戻りつつある」と指摘した。IBITは2024年の上場初年度に374億ドルの驚異的な純流入を記録し、年間ランキング3位に食い込んでいた。現在の急速な資金流入は、機関投資家のビットコイン市場への参入拡大を示唆している。
関連: ビットコイン10万ドル台で再注目、投資魅力が金に接近か=アナリスト
ビットコイン史上最高値11万ドル突破、専門家の年末20万ドル予測も
ビットコインが史上最高値を更新し、11万500ドルを記録した。英スタンダード・チャータード銀行は年末20万ドル、著名投資家は8月15万ドルを予測する理由を解説。ブラックロックCEOの後押しやトランプ政...
「ビットコインは最大100万ドル到達へ」金持ち父さん著者キヨサキ
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、仮想通貨ビットコインの価格が50万ドルから100万ドルに到達すると予想。今回の予想の背景には、米国債入札の低調さがあるようだ。...
VanEck、アバランチ投資ファンド「PurposeBuilt」を立ち上げ
資産運用大手VanEckが仮想通貨アバランチ上のプロジェクトに投資する新ファンドをローンチする。長期的価値を重視し価値ある事業を進めるプロジェクトに投資していく。...