オソフ上院議員が批判 トランプ大統領のミームコイン晩餐会は「弾劾されるべき違反」
ジョージア州選出のジョン・オソフ上院議員(民主党所属)は、ドナルド・トランプ大統領が自身のミームコイン(TRUMP)保有者向けに晩餐会を計画したことを「弾劾されるべき違反」と批判した。同議員は25日のタウンホール・ミーティングで「現職大統領が実質的に自身への直接支払いとなる行為で特別アクセス権を売っているのは明らかに弾劾されるべき行為である」と訴え、支持者から強い反応を得た。
問題となっている晩餐会は、4月23日から5月12日の間にTRUMPコインを最も多く保有する上位220名を対象としたプライベートイベントで、トランプ大統領が仮想通貨の未来について演説する予定となっている。主催者側は「保有量が多いほど、長期保有するほどランクが上がる」と説明し、リアルタイムのリーダーボードで順位を公開している。
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トランプ大統領との面会機会を求めて、発表後にTRUMPコイン購入圧力が高まっていた。これに対しオソフ議員は、反トランプ色の強い支持者に向けて弾劾の法的根拠について言及し、「反逆罪、収賄罪、その他の重罪および軽罪」で大統領を含む連邦職員は弾劾の対象になると話した。
トランプ大統領が仮想通貨事業に直接関与する問題では他の民主党議員からも批判が相次いでおり、エリザベス・ウォーレン上院議員とマキシン・ウォーターズ下院議員は先日、SECに対してトランプ一族が関わるDeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)」に関する情報開示を求める書簡を提出した。
両議員はWLFIがトランプ政権の仮想通貨業界への監督方針に影響を与える「利益相反」になる可能性を指摘し、SECの投資家保護と公正市場維持の使命が損なわれていないか確認を求めている。なお、トランプ大統領は過去の任期中に二度弾劾されたが、いずれも上院での裁判で無罪となっている。
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