ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」、ソラナに拡大 運用資産残高は計2550億円
米資産運用大手ブラックロックのファンド「BUIDL」のトークン化を担うセキュリタイズ(Securitize)は25日、BUIDLが暗号資産(仮想通貨)ソラナ( SOL )のブロックチェーン上でも購入できるようになったことを発表した。
イーサリアム( ETH )やアバランチ( AVAX )などを含め、これでBUIDLは7つのブロックチェーンに対応したことになる。ソラナのプロジェクトは今回の発表に合わせ、機関レベルの利回りがソラナで提供されると述べ、企業らの採用が進んでいると説明した。
BUIDLは本記事執筆時点で、運用資産残高が17億ドル(約2,550億円)超のファンド。最初にイーサリアム上でローンチされたのは2024年3月で、この1年間で大きな発展を遂げている。
セキュリタイズは今回、ソラナのブロックチェーンを採用した理由について、処理能力やスケーラビリティ(拡張性)の高さ、コストの安さが、機関レベルのRWA(現実資産)のトークン化に理想的であるためと説明した。
セキュリタイズのカルロス・ドミンゴCEOは今回の発表で以下のようにコメントしている。
また、ソラナ財団のプレジデントであるリリー・リウ氏のコメントは以下の通り。
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RWAのトークン化は、ブロックチェーン領域で大きな注目集めているユースケースの1つ。「rwa.xyz」のウェブサイトによれば、24日時点におけるブロックチェーン上のRWAの価値は195億ドル(約2.9兆円)を超え、市場は発展を続けている。
ブラックロックに限らず、大手資産運用企業が参入する事例も増えてきており、例えば先月には、フランクリン・テンプルトンが、同社の「米国政府マネー・ファンド(FOBXX)」がソラナのブロックチェーン上で取引できるようになったことを発表した。
ソラナのブロックチェーンについて同社は、処理が速く安全で、検閲耐性のあるL1ネットワークだとし、オープンなインフラで世界で普及が進んでいると説明している。
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