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ソラナ、ブロック生成時間を350ミリ秒に短縮 段階的に200ミリ秒目指す

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ソラナのメインネットで、ネットワーク稼働開始以来初めて、ブロック生成時間(スロット時間)が400ミリ秒から350ミリ秒に短縮された。この変更は、コア開発者による技術提案「SIMD-0525」として5月に承認されたもので、今後は段階的に200ミリ秒まで短縮する計画だ。

ソラナネットワークでは、あらかじめ選定されたバリデータが順番に「リーダー」を務め、スロットと呼ばれる短い時間枠ごとにトランザクションをまとめてブロックを生成する。リーダーは連続する4スロットを担当するため、今回の変更により、リーダーの交代間隔が従来の1.6秒から1.4秒に短縮された。

最終的にスロット時間が200ミリ秒に達すると、1人のリーダーの担当する時間も0.8秒まで短くなる。

スロット時間の短縮は、主にレイテンシ(応答にかかる時間)を短縮するもので、ネットワーク全体の処理能力(スループット)を増やす設計ではない。

レイテンシが短縮されることで、ブロック生成のタイミングが速くなり、トランザクションの確認時間が短縮される。一方、1つのスロットで処理できるトランザクションの量が増えるわけではない。

しかし、ユーザーの体感速度が向上することで、DApp(分散型アプリ)や決済・DeFi(分散型金融)分野での競争力強化にもつながると考えられている。

また、各リーダーがブロックを独占する時間が短くなることで、特定のバリデータが意図的に取引を遅らせたり、選別したりする余地が小さくなる。検閲耐性の向上につながり、ネットワークの公平性を高める効果も期待されている。

スロット時間の短縮を技術的に支えた要因として、ソラナはネットワークのブロック伝播レイヤーである「Turbine」と、バリデーターが受信したブロックを検証・投票するプロセスである「Replay」の改善を挙げている。

今回のアップグレードは、一度に大きく短縮するのではなく、50ミリ秒ずつ4段階に分けて進める慎重な設計だ。

各段階は、「フィーチャーゲート(Feature Gate)」と呼ばれる機能有効化スイッチのような仕組みで制御されており、ネットワークの安定性を確認したうえで次の短縮に進む。これにより、ブロック生成が高速化する中でも、バリデータ運営者やクライアントの開発者が、ネットワークの動作を観察・テストする機会が確保されている。

各段階は後続のエポック(=432,000スロット)で有効化され、ブロックのスキップ率(リーダーが割り当てられたスロットでブロックを生成できなかった割合)が高まるなど、ネットワークの状態に問題が生じた場合には、次の段階への移行を見送れる仕組みも用意されている。

ソラナでは、今回のスロット時間短縮とは別に、トランザクションの最終確定(ファイナリティ)を高速化する新たなコンセンサスプロトコル「Alpenglow」の検証も進められている。

スロット時間の短縮はブロック生成の間隔を縮める取り組みであるのに対し、Alpenglowはコンセンサスの仕組みそのものを改善し、トランザクションが最終的に確定するまでの時間を短縮する。

Alpenglowは、ファイナリティを現在の約12.8秒から100~150ミリ秒レベルまで短縮することを目指している。これが実現すれば、ソラナは中央集権型(Web2)インフラに匹敵する速度を持つ可能性がある。

さらに、全バリデータの20%が悪意を持ち、別の20%がオフラインとなる「20+20モデル」下でもファイナリティを維持する設計が含まれており、ネットワークの安全性も強化される。

ソラナはこれまでも高速処理と低レイテンシを主要な特徴としてきた。今回のSIMD-0525によるスロット時間短縮は、その強みをさらに伸ばし、競合チェーンとの差別化を図る狙いがある。

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