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ビットコイン7.9万ドル突破、イラン制裁観測で逃避買い オプション市場は9万ドルを意識|仮想NISHI

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*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI( @Nishi8maru )氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨ビットコイン( BTC )は8月22日も続騰し、一時7万9,000ドルを突破した。円建てでも過去24時間で約100万円幅の上昇となっており、8万ドルの大台を目前に控える展開となっている。

上昇の背景の一つとして、地政学・政策面の動きが挙げられる。トランプ米大統領がイランに対する大規模な経済制裁を発表する意向を示したことで、市場では地政学リスクが改めて意識された。

ウクライナ戦争を巡るロシアの大手銀行への経済制裁など、近年は地政学的緊張の高まりと金融制裁が結び付く局面が増えている。こうした環境下では、国家や既存金融システムから一定の距離を置くことのできる資産として、ビットコインに逃避的な資金が流入するとの見方が意識されやすい。

加えて、米国で暗号資産を巡る規制・政策面の前進が引き続き報じられていることも、市場心理の改善を下支えしていると考えられる。

成行注文の動向を見ると、前日に続き、今回の上昇もデリバティブ市場が先導したことが確認できる。先物を中心とするデリバティブ市場で先行して買いが入り、その後、価格上昇に追随する形で現物市場にも買いが波及した。

一方、19日、20日の上昇局面と比較すると、今回は現物市場での買いがより旺盛である点が特徴的である。イランに対する経済制裁への警戒が強まるなか、制裁回避や資産退避の手段としてビットコイン現物が意識され、実需を見込んだ資金流入につながった可能性がある(下画像青枠)。

ハイパーリキッドのポジション状況を見ると、現値より上の水準には依然として多くのショートポジションの清算ラインが存在しており、少しの価格変化でボラティリティが高まりやすい状況となっている。

一方、ポジション動向を見ると、アクティブOI(未決済建玉)のファンディングレートはショート割合増加から、現在はニュートラルな状態となっている。

オプション市場でも強気姿勢が鮮明になりつつある。プット・コール・レシオ(PCR)は低下基調にあり、下落に備えるプットに対して、上昇を見込むコールへの需要が相対的に強まっている。投資家心理が強気方向へ傾いていることを示す動きである。

さらに、9万ドルを権利行使価格とするコールオプションのポジションも増加している。現在のビットコイン価格からみれば9万ドルまではなお一定の距離があるものの、オプション市場ではすでに8万ドル突破後のさらなる上昇を意識したポジション形成が進んでいると考えられる。

現在のビットコイン( BTC )市場は、19日、20日にみられたショートカバー中心の上昇とは、やや異なる局面に入った可能性がある。

直近では、イランへの経済制裁を巡る地政学的な材料を受け、逃避先としてビットコインを選好する資金が流入した可能性があるほか、米国の暗号資産政策・規制環境の改善期待も相場を支えている。

デリバティブ市場が上昇を先導している点には注意が必要であるものの、現物市場にも買いが波及しており、オプション市場では9万ドルを意識したポジション形成も確認できる。

一方で、短期間で価格が大きく上昇したことで、デリバティブ市場では現値付近を清算ラインとする建玉も増加している。ロング・ショート双方でレバレッジポジションが積み上がれば、わずかな値動きが連鎖的な清算を誘発し、値幅を拡大させる可能性がある。

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