米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)のマネージング・ディレクターであるパトリック・シュラム氏は13日、今年第3四半期(7~9月)の市場見通しについてレポートを発表した。先週のウェビナーを記事化したものである。
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン( BTC )については、2024年10~12月頃から、循環的な弱気相場に入っているとの見解を述べた。
これは歴史的に「4年ごとの半減期サイクル」に関連するパターンだとしている。半減期にマイニング報酬が半分になり、供給量が減少することで、その後に弱気相場が訪れる傾向があると指摘した。
今回のサイクルでは、ビットコイン価格は約12万5,000ドルの高値から6万ドル台前半まで下落したが、これは市場の「構造的な破綻」ではなく、4年サイクルは市場の「特性」の一部なのだと見解を示している。
さらに、ヴァンエックの「GEO」フレームワーク(グローバル流動性、エコシステムのレバレッジ、オンチェーン活動)を見ると、3つのシグナルのうち2つ(グローバル流動性とオンチェーン活動)が中立を示し、もう1つ(エコシステムのレバレッジ)は前向きな状況にあると述べた。
シュラム氏は、こうしたシグナルは底入れが近いことを示唆しており、段階的な買い増しを検討する余地があるとの考えを示した。なお、レポートは過去の市場サイクルのパターンが再現されるとは限らないと注記していることは念頭に置く必要がある。
最近ではビットコインの4年サイクル説がまだ有効かどうかで議論が浮上している。サイクル終焉説を唱える者は、ビットコイン現物ETFによる機関投資家の本格参入、市場成熟度の向上、小売投資家から機関投資家主導への変化などを挙げ、市場の構造が以前とは違うことを指摘している。
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ビットコイン市場が底に近い可能性については、複数の専門家が検討している。
グレースケールはFRBが追加の利上げを見送り、経済成長が保たれれば、ビットコインは既に底値を通過した可能性があるとの見方を示した。しかし、4年サイクル説が有効であれば、直近の半減期(2024年4月)から約2.5年が経過する9月から10月ごろに、ビットコインが新たな安値を付ける可能性も残っていると述べる。
一方でグラスノードは、現在は弱気相場終盤の価格レンジ収束局面だとの見解を示した。しかし、取引高が小規模な「無関心」状態が続いており、今後は上昇余地も下落余地もあるとして2つのシナリオを提示している。