暗号資産(仮想通貨)分析会社グラスノード(Glassnode)は2日、ビットコインの3ヶ月先物ベーシスが2月以降、2年物米国債利回りを下回る状態が続いていると指摘した。
記録上、これほど長く逆転が続いた例は過去に一度しかなく、2022年8月から2023年1月までの期間のみで、その局面はサイクル安値をつけて終了したという。
先物ベーシスは、現物買い・先物売りの裁定取引によって得られる年率換算利回りで、レバレッジ供給の厚みを測る指標として使われる。
無リスクとされる国債より低い利回りが続けば、資金を仮想通貨に置いておく動機が薄れ、市場の厚みや出来高の低下という形で波及していくとGlassnodeは説明している。
半年を超える逆転局面は記録上、2022年8月から2023年1月の一度しかない。当時はFTX破綻後の急落局面と重なり、逆転が解消に向かう過程でビットコインはサイクル安値をつけた。
今回の継続期間は2月から数えてすでに半年に達し、当時に匹敵する長さになっている点をGlassnodeは強調する。
Glassnodeは、レバレッジや流動性を供給する専門業者にとって、国債の方が有利な利回りとなれば資金がより安全な資産に移る一因になると分析する。単純な値動きだけでなく、板の厚みや出来高の細りという形で市場の機能そのものに表れうる構造的な変化だと位置づけている。
背景として、2年物国債利回りは4月以降、FF金利を上回る状態が続いており、その差は2022年11月以来の大きさになっているとGlassnodeは指摘する。市場の織り込みは利下げよりも、次の一手が利上げに傾いているとの見方で、金融政策を巡る不透明感が資金の逃避先を左右している構図だ。
→ ビットコイン(BTC)の今後・将来性【最新月更新】