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BANしてもチーターは戻ってくる──Apex Legendsの上位帯BANから考えるWeb3認証の使い道──ビットトレードマーケットレポート

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大人気ゲームApex Legendsで上位帯プレイヤーの大量BANが話題になっています。

チートとは、ゲームにおける不正行為のことです。壁越しに相手の位置が見えるようにしたり、照準が自動で敵に合うようにしたり、外部デバイスを使って本来できない操作を可能にしたりする行為が代表例です。まじめに遊んでいるプレイヤーに対して、不公平な優位を得る行為だと考えると分かりやすいと思います。

今回話題になった報道では、Apex Legendsのアンチチートチームが、各プラットフォームのリーダーボード上位100ポジションを対象に整合性チェックを行い、合計86件のBANが確認されたとされています。内訳はコンソール79件、PC7件とされ、特にコンソール上位帯における不正の多さが注目されました。

Apexにはランクマッチという制度があり、プレイヤーの実力に応じて階級が分けられています。その中でもプレデター帯は最上位のランクであり、トップ層はゲーム内で最も高い実力を持つプレイヤーとして見られます。

そこに不正者が混ざっていたとなれば、まじめにランクを上げているプレイヤーにとっては、単に「不快な試合があった」という話では済みません。上位ランクは、プレイヤーの実力を示す場所であると同時に、配信者としての信用、競技シーンへの入口、チームからの評価にもつながります。そこで不正が横行すれば、個々の試合結果だけでなく、ランクそのものの価値まで疑われてしまいます。

この問題の厄介なところは、チーターをBANして終わりではないことです。運営者は不正なアカウントを消すことができます。しかしゲームに戻ってこようとするのはアカウントではなく、その背後にいる人間です。

BAN後に残る「戻ってくる問題」

オンラインゲームの不正対策ではアカウントBANだけでなく、端末情報や行動検知、ハードウェアBAN、プラットフォーム側の制限など、さまざまな手段が組み合わせられています。そのため、新しいアカウントを作ればすぐ戻れるというほど単純な話ではありません。

それでも悪質なプレイヤーほど別の端末、別の環境、別のアカウントを使って戻ろうとします。特に基本プレイ無料のゲームでは、入口が広いことがプレイヤーを増やす強みである一方、不正者にとっても再参加しやすい構造になりやすい。

もちろん、普通に遊ぶだけなら入口は軽い方が良いです。久しぶりに復帰した人や、友達に誘われて始める人にまで重い本人確認を求めれば、ゲームそのもののハードルが上がってしまいます。

ただ、すべての場所が同じ軽さでいいわけではありません。Apexのプレデター帯のような場所ではランクそのものが一種の実績になります。そこに重大な不正をした人が別アカウントで戻ってこられるなら、真面目に積み上げてきたプレイヤーの努力も、ランキングの意味も薄れてしまいます。

だから本当に考えるべきなのは、チーターをどう検知するかだけではありません。一度重大な不正をした人が、信用を前提とする場所に簡単に戻ってこられないようにするにはどうするか。この問いに対して、Web3認証の考え方は一つのヒントになります。

Web3認証は「人間単位の信用」を扱う仕組みになり得る

Web3認証やProof of Human、Proof of Personhoodと呼ばれる考え方は、簡単に言えば「この参加者は実在する一人の人間である」「同じ人が大量のアカウントで参加している可能性が低い」「このサービスで重大な不正によって制限された認証IDではない」といった条件を確認する仕組みです。

ここで重要なのは、本名や住所をゲーム会社にすべて渡すという話ではないことです。むしろ最近のWeb3認証では、必要以上の個人情報を出さずに、条件だけを証明する方向が重視されています。

ゲームに使うなら、プレイヤーは外部の認証サービスで「一人の人間であること」を証明し、ゲーム側には氏名や住所ではなく、「認証済みの参加者であること」や「重大BANの対象ではないこと」だけが渡されるような設計が考えられます。

この仕組みがあれば、アカウントを作り直すだけで、すぐに高ランク帯や報酬付きイベントへ戻ることは難しくなります。ゲーム内アカウントは別でも、信用が必要な場所に参加するための認証IDが制限されていれば、少なくとも重要な領域への再参加にはハードルが生まれます。

これは、チーターを完全に消す仕組みではありません。認証IDの貸し借りや売買、誤BAN時の救済など、考えるべき問題はあります。それでも、アカウント単位でしか処分できない状態よりは、ゲームの信用を守るための設計として一歩先に進める可能性があります。

Web3認証が面白いのは、ゲーム会社がすべての個人情報を抱え込まなくても、必要な条件だけを確認できる余地があることです。一人の人間であること、複数アカウントで報酬を荒らしていないこと、重大な不正によって制限された認証IDではないこと。そうした情報だけを扱えるなら、ゲームにおける「信用の入口」として機能するかもしれません。

使うべき場所は信用が価値になる場所

Apexのような競技性の高いゲームでは、ランクの信用がゲーム全体の熱量を支えています。上位帯が信頼できるからこそ、そこを目指す意味が生まれます。大会が公平だと思えるからこそ、観戦する側も結果に納得できます。報酬付きイベントが荒らされにくいからこそ、参加する意味が残ります。

Web3認証はゲームのすべてを変えるものではありません。ただ信用が価値になる場所に限って使うなら現実的に役割が出てくる可能性のある場所の一つであると考えられます。

カジュアルに遊ぶ場所は軽くする。
しかし順位や報酬、名声が関わる場所では参加者の信用を確認する。

この切り分けができればWeb3認証はゲームを縛る仕組みではなく、ゲームの公平性を守るための信用レイヤーになり得ます。

Apex上位帯の大量BANは、チート対策が進んでいることを示す出来事であると同時に、BAN後の問題を考えるきっかけにもなりました。アカウントを消すだけでは人間は戻ってくる。だからこそ競技性や報酬が関わる場所では、アカウントではなく人間単位に近い信用管理が必要になる。

Web3のProof of Humanや匿名認証は単なる流行語ではなく、ゲームの信用をどう守るかという現実的なテーマの一つとして考える価値があると思います。

※本記事は、公開情報をもとに暗号資産・ブロックチェーン関連ニュースを整理した一般的な情報提供であり、特定の暗号資産の売買を推奨するものではありません。

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