バイナンス、バイビット、ビットゲットの3社は13日、スペースXのIPOが3.5〜4倍超の超過申込となったことを受け、トークン化株式(SPCXx)への申込金を全額返金すると発表した。トークン化株式プラットフォームのxStocksが裏付け株式を確保できなかったためと各社は説明した。
バイビットは公式発表で「xStocksが裏付け資産を提供できなかったため、スペースXの割当を一切受け取れなかった」と説明した。全申込資金を自動返金するとともに、対象ユーザーには追加で10%の報酬を提供する。
バイナンスは自社のトークン化証券サービス「bStocks」を通じて、キャンペーン参加者全員に合計100万ドル相当のスペースX株トークン(SPCXB)をエアドロップすると発表し、創業者のCZ氏はXで「計画通りにいかない場合もユーザーを守る」と投稿した。
ビットゲットウォレットも手数料を含む全額返金に加え、将来のトークン化IPOへのホワイトリスト特典とガス代バウチャーを付与するとした。
xStocksは、クラーケンが買収した非米国ユーザー向けのトークン化株式プラットフォームだ。各トークンは実株式1株を裏付けとする1対1構造で、取引所の営業時間外でも売買できる仕組みを持つ。xStocksの広報担当はメディアの取材に対し「需要が想定を大幅に上回り、全注文への対応は不可能だった。未約定注文の資金はすでに返金した」と述べたという。
スペースXは日本時間12日夜、ティッカー「SPCX」として上場した。IPO価格は1株135ドルで、初値は約150ドルをつけた。調達額は750億ドルで史上最大規模のIPOとなり、申込需要は2,500億ドル(40兆円)を超える3.5〜4倍超の超過申込となった。
スペースXはイーロン・マスク氏が率いるロケット・衛星企業で、人工知能企業のエックスエーアイを傘下に持つ。個人投資家向けには最大30%の株式が割り当てられたが、証券会社でも超過申込による抽選対応が相次いだ。
なお、スペースXは5月20日にSECへ提出したIPO目論見書の中で、2026年3月31日時点で1万8,712BTCのビットコインを保有していることを開示した。取得コストの合計は約6億6,100万ドルで、1BTCあたりの平均取得単価は約3万5,300ドルだった。


