仮想通貨分析プロバイダーのスイスブロック(Swissblock)は26日、独自のリスク指数(Risk Index)とビットコイン( BTC )現物ETFフローの関係性に関する分析をXに投稿した。
同社によると、リスク指数が高水準に移行するたびに、その背後では機関投資家による組織的な売り(ディストリビューション)が確認されるとしており、現在の市場環境が再びその局面に差し掛かっていると警鐘を鳴らした。
スイスブロックの分析によれば、2026年の米国現物ビットコインETFの年初来純資金流入量は、現時点でわずか4,500BTCにとどまっている。
市場では3月・4月に大規模な資金流入があったが、5月に入ってフローは一転して流出超に転じた。
複数のデータソースによると、5月14日以降の6営業日(5月22日時点)で累計15億5,000万ドル超の資金流出が記録されており、主要ファンドではブラックロック(BlackRock)のIBITやフィデリティ(Fidelity)のFBTCも顕著な流出を計上した。
同社が注目するのは、ETFフローの悪化とリスク指数の上昇が「同時進行」している点だ。通常、現物ETFは市場の売り圧力を吸収するバッファーとして機能するが、その需要が後退すれば、下落圧力を緩和する手段が失われる。
スイスブロックはこの状況を「ETFサポートなしでリスク指数がさらに加速しうる構造」と表現し、現在のビットコイン相場における上値の重さを裏付けるとしている。
一方、ETFフローの悪化は単一要因によるものではない。4月のCPI(消費者物価指数)が3.8%と2023年5月以来の高水準を記録し、PPI(生産者物価指数)も6%に達したことで、FRBの金利据え置き長期化への懸念が再燃した。
さらに、複数のデータによると、企業のBTC購入は5月中旬以降に急減しており、機関投資家の需要が複合的に萎縮している状況が浮かび上がる。
2024年1月の米国ビットコイン現物ETF承認以降、ETFフローはビットコイン相場の主要な先行指標の一つとして機能してきた。2025年10月の史上高値局面では累計純流入が約610億ドルを超えたが、その後の調整局面で資金が流出し、現在の累計額は570億8,000万ドル(5月22日時点)まで減少している。