仮想通貨決済企業ムーンペイ(MoonPay)は23日、ChatGPTのアプリストアに正式ローンチしたと発表した。同社は「ChatGPTに統合された初かつ唯一の仮想通貨オンランプ」と位置付けており、AIチャット内で直接トークンを購入できる環境が整った。
アプリの利用方法はシンプルで、ChatGPTのApps内で「MoonPay」を検索してアカウントを連携するだけで購入が可能になる。対応銘柄はビットコイン( BTC )、イーサリアム( ETH )、ソラナ( SOL )、USDCをはじめ100銘柄超、30以上のブロックチェーンに対応。支払い方法はクレジットカード、Apple Pay、Google Pay、銀行送金から選択できる。
購入フローはチャット内でアセットやチェーン・金額が自動入力され、決済の最終確認はmoonpay.comのチェックアウト画面で行う仕組みだ。
すでにムーンペイのアカウントを持つユーザーは、新たな登録なしにKYC(本人確認)済みの状態で購入手続きを進められる。
今回の統合は、OpenAIが2025年12月に開設したChatGPTアプリディレクトリの流れを受けたもの。同ストアにはすでにクラーケン(Kraken)、OKXなど仮想通貨関連アプリが存在するが、これらは主に価格照会やブロックチェーンデータの参照にとどまっており、ムーンペイはチャット内からトークンを直接購入できる点で差別化される。
仮想通貨購入のハードルを下げる取り組みは業界全体で活発化しており、AIをゲートウェイにした「アジェンティック・コマース(Agentic Commerce)」の潮流が加速している。会話型AIが情報提供にとどまらず実際の取引を仲介する「アクション層」へと進化しつつあるなか、今回の連携はそのモデルケースとみられる。