イーサリアム( ETH )財団は5月2日、1万ETHを平均単価2,292.15ドルでビットマイン・イマージョン・テクノロジーズに相対(OTC)取引で売却したと発表した。
調達した約2,292万ドルはプロトコル研究開発、エコシステム開発、コミュニティ助成などの中核的な運営活動に充当するとしている。
今回の売却は4月25日に実施した1万ETH(平均単価2,387ドル、約2,387万ドル相当)の売却に続くもので、2週連続でビットマインを取引相手としたOTC売却となった。2週間の累計売却額は約4,700万ドルに達する。
ブロックチェーン分析プラットフォームのルックオンチェーンによると、ビットマインは5月1日時点で162,088ETHを追加ステーキングしており、ステーキング済みETHの総計は419万4,029ETHと保有量全体の83%に達した。
また、ビットマインは2025年6月にETH取得を開始して以降、毎週購入ペースを引き上げてきた。アーカムのオンチェーンデータによると、ビットマインのステーキング済みETHは約93億ドル相当に上り、イーサリアムのステーキング総供給量の約10.5%を占めている。先週時点でのステーキング比率は約70%だったが、今週の追加ステーキングで83%まで引き上げられた。
イーサリアム財団がOTC形式を選択することで、市場への直接的な売り圧力を抑制しながら運営資金を確保する構造が定着しつつある。ビットマインが財団の売却分を直接吸収することで、ETH市場の需給バランスへの影響が限定的となっている。5月2日のETH価格は前日比2%超上昇し2,309.80ドルをつけた。
ビットマインのトム・リー会長はETHを「戦時下で最も優れたパフォーマンスを示す資産」と位置づけており、米・イラン紛争開戦以来S&P500を2,280ベーシスポイント上回るパフォーマンスを根拠に積極的な取得継続を正当化している。
ステーキング比率を70%から83%へ引き上げた動きは、単なるETH保有にとどまらず、ステーキング報酬による継続的なキャッシュフロー創出を収益モデルの柱に据える戦略の深化を示している。


