リキッドリステーキングプロトコルのケルプDAO(KelpDAO)は24日、公式Xアカウントを通じて、rsETHホルダー向け損失補填活動の進捗状況を公表した。アーべ(Aave)をはじめとする複数のDeFiプロジェクトと協力し、4月18日に発生したエクスプロイトによる資金不足の解消に向けた取り組みを継続していると説明している。
発表によると、今回のインシデントで生じた当初の不足分は16万3200 ETH にのぼる。そのうちケルプDAOが自ら4万300のrsETH(約4万3,000ETH相当)を回収したほか、アービトラム(Arbitrum)セキュリティカウンシルが別途3万700ETHを確保した。これらの回収を経た現時点での残不足分は、約8万9,500ETHとされている。
残る不足分のうち、マントル(Mantle)、アーヴ創設者のスタニ・クレチョフ(Stani Kulechov)、イーサーファイ(EtherFi)、ライドー(Lido)、ゴーレム(Golem)からの公表済みコミットメント合計は4万3500ETHに達する。ケルプDAOは各パートナーと直接交渉を進めており、今後さらなるコミットメントが確定次第、順次発表するとしている。
また、エテナ(Ethena)、インク(Ink)、タイドロ(Tydro)、フラックスファイナンス(Frax Finance)、レイヤーゼロ(LayerZero)なども最大限の協力を約束していると明かした。
今回のエクスプロイトは4月18日、攻撃者がKelpDAOのレイヤーゼロ(LayerZero) V2ブリッジの脆弱性を突き、裏付けのないrsETHトークンを大量にミントしてアーべから資産を借り出したことに起因する。
アーべのインシデントレポートによれば、この攻撃により最大約2億3000万ドル規模の不良債権リスクが生じた。アーべの総預かり資産(TVL)は72時間で33%下落したとの報道もあった。