*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI( @Nishi8maru )氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
ビットコイン( BTC )は、17日夜から18日朝にかけて上昇した。背景には、中東情勢を巡る緊張緩和期待の高まりがある。
イランのアラグチ外相は17日、レバノンでの停戦を受け、停戦期間中はすべての商船がホルムズ海峡を通航できるよう完全に開放するとSNS上で発信した。これを受け、米原油先物市場ではWTI期近が一時70ドル台まで大きく下落した。
また、トランプ米大統領が、イランが核開発計画を無期限で停止することで合意したと発言したと報じられたことも、市場のリスク選好を支える材料となった。
デリバティブ市場に目を向けると、成行注文に起因するアクティブOI(未決済建玉)は急増している。一方で、ファンディングレートは大幅なマイナス圏に沈んでおり、足元では打診的なショートポジションの積み上がりが進んでいることがうかがえる(下画像赤枠)。こうした構図は、14日朝の相場局面でも確認されていた。
成行注文の内訳を見ると、本日未明の上昇局面では現物市場を中心に買いが入っている。今回の上昇は先物主導ではなく、現物主導で進んでいる点が特徴である。(下画像青枠)。
オプション市場に目を向けると、PCR(プット・コール・レシオ)は低下している(下画像黄矢印)。これは市場参加者の投資家心理の改善を示すものであり、投資家心理が強気方向へ傾いていることを示唆している。
足元のビットコイン市場は、ホルムズ海峡を巡る報道を受けて上昇した構図であるといえる。市場内部の状況は、イラン和平に大きな進展がみられた14日朝の局面と非常に似通っており、ショートカバーを起点とした連騰につながる可能性が意識される局面である。
その一方で、ホルムズ海峡については、解放宣言後も船舶が完全に自由に往来できていないとの報道も出ている。現時点ではホルムズ海峡開放の報道が相場を支えているが、今後の報道次第では市場心理が再び反転する可能性もある。したがって、ホルムズ海峡を巡る情勢が再び悪化しないか、引き続き注意深く見極める必要がある。


