シンガポールを拠点に暗号資産(仮想通貨)関連ビジネスを展開するPenguin Securities Holdings Pte. Ltd.は4日、プレシリーズAラウンドで累計約28億円(約1,800万ドル)の資金調達を実施したと発表した。
今回の調達には、mint、東京理科大学インベストメント・マネジメント、サードウェーブ・フィナンシャル、中島董商店、ユナイテッドなど日本の投資家が参画している。
同社は2023年2月、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ創業者の倉富佑也氏、川辺健太郎氏、瀬戸口翔氏により共同創業された。川辺氏が共同創業者兼CEOを務める。
2025年にシンガポール金融管理局(MAS)から資本市場サービス(CMS)ライセンスを取得し、仮想通貨デリバティブに加えて株式・債券・ETFなどの伝統的金融商品の取り扱いが可能となった。
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今回の資金調達で特に注目されるのは、日本市場への本格進出だ。同社は日本支社を設立し、日本国内における商品・サービスの展開に加え、国内のビジネスパートナーとの提携も模索していく方針を明らかにした。
調達資金は、適格投資家・機関投資家向けの運用商品・サービスの拡充、プラットフォーム・組織体制の強化、新規事業領域の開拓、戦略的事業提携などに充てられる。
同社は仮想通貨デリバティブを中心に事業を展開してきたが、CMSライセンス取得により有価証券やファンド商品のラインアップを拡充した。
今後は仮想通貨と伝統的金融商品を組み合わせた商品の開発を進めるほか、モバイルアプリの提供も計画しており、口座開設・KYC・運用指示・残高確認などの自動化・セルフサービス化を目指すとしている。
同社は「シンガポール・アジアをはじめ、日本でも信頼される金融会社を目指し、新しい市場価値を創出していく」としている。
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