世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは30日、ユーザー保護基金「SAFU(Secure Asset Fund for Users)」の10億ドル(約1560億円)相当のステーブルコイン準備金を、今後30日以内にビットコインに転換すると発表した。
SAFUは2018年7月に設立された緊急保険基金で、取引所のセキュリティ侵害などの極端な状況に備え、ユーザー資産を保護する目的で運用されている。バイナンスは取引手数料の一部をこの基金に充当しており、2025年には約4800万ドル相当のユーザー資産保護を実施した。
バイナンスは公開書簡で「市場の変動と不確実性の時期においても、バイナンスは業界と共に歩み続ける」と表明。「ビットコインは仮想通貨エコシステムの中核資産であり、長期的価値を代表する」との信念のもと、市場サイクルを通じて業界への投資を続けると強調した。
基金の市場価値がビットコイン価格の変動により8億ドルを下回った場合は、10億ドルに回復させるための再調整を行うとしている。これは業界建設への長期的コミットメントの一環だという。
ビットコインは1月29日に一時8万3383ドルまで下落し、2カ月ぶりの安値を記録。市場は軟調な地合いが続いている。こうした局面でのバイナンスによる10億ドル規模のビットコイン購入は、短期的な価格の下支え要因になるとの見方もある。
バイナンス創始者のCZ氏は同日、「FUD(恐怖・不確実性・疑念)は市場全体を傷つける」とX上で表明。自身もバイナンスも実質的な売却は行わないと強調し、バイナンスは「ネット蓄積者」であると述べた。同氏は世界中の規制当局がすべての口座を監査できると付け加え、透明性を訴えた。
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