米金融大手JPモルガン・チェースの資産運用部門JPモルガン・アセット・マネジメントは15日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム( ETH )のブロックチェーン上で、同社初のトークン化したマネー・マーケット・ファンド(MMF)をローンチしたことを発表した。
MMFはこれまで、投資家のポートフォリオで重要な役割を果たしてきたと説明。そして、トークン化資産の需要が高まる中、トークン化したMMFはブロックチェーン技術による新しい機能を導入しながら、投資家のニーズをサポートすることができると述べている。
今回のMMFの名称は「My OnChain Net Yield Fund(MONY)」。私募ファンドで、適格投資家のみが現金や複数のステーブルコインでMONYを購入・償還でき、MONYに投資をすることで利回りが得られる。
MONYの運用で投資するのは米国債と、米国債を担保にしたレポ取引。投資家は、日々支払われる利回りを再投資することが可能だ。
発表では、MMFのトークン化は透明性やP2P間の移転可能性を高め、ブロックチェーンエコシステムで広く担保として利用できる可能性を提供できると説明した。
JPモルガン・アセット・マネジメントでグローバルリクイディティ部門のトップを務めるJohn Donohue氏は、発表で以下のようにコメントしている。
なお、JPモルガン・チェースについては先週、デジタル資産企業ギャラクシー・デジタル・ホールディングスLP向けに5,000万ドル(77億円相当)の米国コマーシャルペーパー(USCP)をソラナブロックチェーン上で発行したと発表していた。
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