リップルのロング社長、IPOの予定なしと再度表明
リップル社のモニカ・ロング社長は6日、ニューヨークで開催された同社のスウェル・カンファレンスでブルームバーグのインタビューに応じ、株式公開(IPO)の計画やスケジュールはないと明言した。同氏は今年4月にもCNBCの番組で同様の見解を示しており、多くの仮想通貨企業が上場を果たす中でIPOに消極的な姿勢を維持している。
リップル社は同日、フォートレス・インベストメント・グループとシタデル・セキュリティーズ関連ファンドが主導し、パンテラ・キャピタル、ギャラクシー・デジタル、ブレバン・ハワード、マーシャル・ウェイスが参加する5億ドル(770億円)の資金調達を完了したと発表した。企業価値は400億ドル(6.1兆円)と評価された。
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ロング氏は「十分な資本を持ち、有機的成長や戦略的パートナーシップなど望むことすべてに資金を提供できる恵まれた立場にある」と述べた。
ロング氏は2024年の収益開示を控えたが、顧客基盤が四半期ごとに倍増したと明らかにした。ステーブルコイン決済の採用拡大と、米国内外で市場を開放した規制の明確化がこの成長を後押ししたと説明した。同氏は今年4月にもCNBCの番組で、バランスシートに数十億ドルの現金があり買収などの事業成長に集中すると述べていた。
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今年はステーブルコイン発行企業のサークル、仮想通貨取引所のブリッシュとジェミニ、そしてブロックチェーン融資企業のフィギュア・テクノロジーがIPOを実施した。クラーケンも上場準備を進めている。リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは2021年に米証券取引委員会との訴訟解決後にIPOを検討すると示唆していたが、現経営陣はIPOを急ぐ必要はないとの立場を取っている。
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