メタプラネット、保有するビットコイン担保に1億ドル調達
メタプラネットは10月31日、保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)の借入を実行した。
調達資金はビットコインの追加取得を中心に、インカム事業の拡大や自社株買いにも充当する。
同社は10月31日時点で30,823BTC(約5,400億円相当)を保有。今回の借入額はそのおよそ3%にあたり、価格下落局面でも十分な担保余力を維持できる水準だ。同社は「価格が大幅に下落する局面においても、担保余力を維持できる範囲内でのみ借入を実行する」として、過度なレバレッジを避ける方針を示している。
資金の一部はインカム事業にも活用される。同事業では現金担保付ビットコインオプションを組成・売却し、ビットコインを保有しながら安定収益を得る。受取プレミアムによって市場下落時のリスクを一定程度カバーできる点が特徴だ。
同事業の売上高は2025年第3四半期に24.4億円に達し、前年同期(6.9億円)から3.5倍に拡大している。
メタプラネットは、市場環境に応じて自社株買いを実施する可能性にも言及した。これは10月末に設定した自己株式取得枠(750億円)の運用方針と連動しており、株主還元の機動性を確保する狙いがある。
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今回の借入は、同社が10月28日に発表した最大5億ドル(約764億円)の借入枠の一部。借入先は非開示で、期限のない借入となっており、同社の判断でいつでも返済できる。
同社は今年4月以降「ビットコイン・トレジャリー戦略」を掲げており、2027年末までに21万BTCを取得する長期目標を維持している。
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