オーストラリア、仮想通貨を金融商品に分類へ ステーブルコイン事業者にはライセンス義務
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は29日の声明で、ステーブルコイン、ラップトークン(異なるブロックチェーン上で使用できるようトークン化した仮想通貨)、トークン化証券、デジタル資産ウォレットなどの商品を金融商品とみなすことを明らかにした。
これにより、企業がこれらの商品を提供するには、現地の金融サービスライセンスを取得する必要がある。
ASICによると、広く取引されるデジタル資産の多くは、現行法で金融商品に該当する。ライセンス制度は消費者保護を強化し、不適切な行為に対するASICの監督権限を可能にする。
ASICのアラン・カークランド委員は「分散型台帳技術とトークン化は世界の金融を再構築している。ASICのガイダンスは、企業がオーストラリアで自信を持ってイノベーションを起こすために求めていた規制の明確性を提供するものだ」と述べた。
また、カークランド委員は、企業にライセンス申請の時間を与えるため、ASICが2026年6月30日まで業界全体に執行猶予措置を設けたと説明した。ステーブルコインとラップトークンの販売業者に対しては、法改正への移行を円滑にするための規制緩和措置を提供する予定だ。
ASICは2017年にデジタル資産に関する指針を初めて公表し、今回の更新は2024年12月の意見募集を経て実施された。この更新は政府のデジタル資産プラットフォーム改革と連携しており、責任あるイノベーション推進を目的としている。
関連: 豪州年金基金に仮想通貨流入加速、コインベースとOKXが専用サービス展開
海外大手仮想通貨取引所Bybit、日本人の新規登録を10月31日から停止へ
新規登録停止大手暗号資産(仮想通貨)取引所のBybitは30日、日本における新規ユーザーのアカウント登録を一時停止すると発表した。Bybitは、バイナンスに次ぐ世界第2位の取引高であり、日本人ユーザー...
OKJ、仮想通貨「セイ(SEI)」ステーキングを開始へ【預けて増やす】
OKJはレイヤー1ブロックチェーン「SEI」のステーキングを開始。SEIを預けて報酬を得られる仕組みで、年率138.88%の特別企画も開催中。...
トランプ系ミームコイン発行社、クラウドファンディング事業の買収を交渉中か=報道
トランプ関連ミームコイン「$TRUMP」の発行会社Fight Fight Fight LLCが、クラウドファンディング大手Republic.comの米国事業買収に向け交渉中。90%下落した同トークンの...
