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中規模保有者(ドルフィン)の需要がビットコイン市場を牽引=CryptoQuantレポート

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オンチェーンデータ分析企業CryptoQuantは23日、最新のビットコイン( BTC )週間市場レポートを発表。ドルフィン(中規模保有者)による長期的な蓄積が依然として健在であることを示していると述べた。

このことからはETF(上場投資信託)や企業などからの構造的な需要がまだ弱まっておらず、市場は強気サイクルの終盤ではなく、成熟後期にある可能性があることが示唆されるとしている。

CryptoQuantは、ドルフィンは保有残高100~1,000BTCのアドレスだとしている。このグループが、現在ビットコインのシェアで最大であり、供給量の26%である約516万BTCを保有しているところだ。

このグループへのBTC保有集中により、彼らの行動が市場の方向性を決定づける上で大きな役割を果たしている可能性があると続ける。

2025年には、ドルフィングループが、BTC総残高を68万1,000BTC以上増加させた。一方、他のすべてのグループは、保有量が減少。この乖離は、大規模投資家と機関投資家が小規模な市場参加者からの供給を吸収してきたことを示すと述べた。

なお、BTCシェアではドルフィンに続きフィッシュ(10~100BTCを保有)が22%、クジラ(1,000~10,000BTCを保有)が21%と続いているところだ。

歴史的に、このグループからの保有増加は価格上昇のモメンタムと一致していた。また、過去のサイクルでは、調整局面の前に、このグループによる蓄積減速が先行することが多かった。

CryptoQuantは、現在のオンチェーンデータを参照すると、ビットコインの短期的なモメンタムは弱まっているものの、ETF、企業、大口保有者というドルフィン層に牽引される長期的な需要は依然として健全だと分析した。

同時に、今後数週間が重要な時期になるとも指摘する。ドルフィンの蓄積が再び加速すれば、ビットコインは新たな高値を更新する可能性があるが、減速が続けば調整局面が深まるリスクがあると述べた。

具体的には、ドルフィンの年間保有量の増加は現在90万7,000BTCで、現在の365日移動平均である73万BTCを上回っている。ただ、ビットコインが12万6,000ドルを超えるには、新たな買い増しが必要だと見解を示す。

短期的な価格動向は調整局面にあり、レジスタンスの水準は11万5,000ドル、サポートは10万ドルだとしている。10万ドルを下回ると、7万5,000ドルへ向けた大幅な調整が引き起こされる可能性があると続けた。

なお、オンチェーン分析企業Glassnodeも22日に週次レポートを発表。ビットコインには需要の枯渇がみられ、市場は過渡期にあるとの見解を述べていた。

関連: ビットコイン需要が枯渇、不安定な局面続くか=Glassnode分析

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