FTX EU買収のBackpack、欧州で規制準拠の永続先物取引を開始
大手暗号資産(仮想通貨)取引所Backpack Exchangeは8日、欧州向けサービス「Backpack EU」(旧FTX EU Ltd)のローンチを発表した。
Backpackは、150カ国・地域以上でサービスを提供する業界大手。今回の発表は、2025年初頭にFTX EU Ltdを買収し、FTX EU顧客の請求分配業務を引き継いだことを受けたものだ。
同社は旧FTX EU顧客への資金返還を完了させた上で、新サービスを開始した。
Backpack EUは、キプロス証券取引委員会(CySEC)からライセンスを取得し、MiFID II規制の下で運営される。これにより、欧州ユーザーは完全に規制に準拠した環境で永続先物取引を開始できる。
Backpack ExchangeのCEOであるArmani Ferrante氏は、次のように述べた。
「旧FTX EU顧客への返金約束を果たした後、欧州初となる完全規制準拠の暗号資産デリバティブプラットフォームを提供することになった。各国の規制当局が明確なコンプライアンス枠組みを整備し、機関投資家の採用が進む一方で、トレーダーが利用可能な規制準拠の取引所は依然として不足していた。この課題を解決する。」
Backpack EUの設立は、欧州における暗号資産デリバティブ取引の規制環境が整備される中での戦略的な動きといえる。機関投資家の暗号資産採用が進む一方で、規制準拠した取引会場の不足が課題となっていた欧州市場においての役割を果たすことが期待される。
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