トム・リー予測「ビットコイン年内20万ドル到達」、FRB利下げ観測高まる
ビットマインの会長兼米ファンドストラットの調査責任者トム・リー氏が9月8日、CNBCの番組で2025年末までにビットコインが20万ドルに到達する可能性があると予想を発表した。現在約11万ドルのビットコインから約2倍の上昇を見込んでおり、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定が仮想通貨の動向に決定的な影響を与えるとの見解を示した。
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リー氏は「ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は金融政策に非常に敏感だ」と指摘。直近の雇用データの軟化を受けて債券市場が年内3回の利下げを織り込む中、FRBが利下げ方向に転じれば第4四半期の強力な上昇相場の舞台が整うと分析している。労働市場の軟化は一度始まると逆転が困難で、FRBの迅速な介入が重要だと強調した。
過去の事例として1998年と2024年にFRBが第4四半期に利下げを再開した際、株式と仮想通貨の両方で強いラリーが発生したことを挙げた。「株式がそのような環境で好調になり、しばしば株式と連動する仮想通貨はさらに恩恵を受けるだろう」と説明している。特にビットコインは第4四半期に好調なパフォーマンスを示す傾向があるとした。
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ロイターによると、8月の雇用統計では雇用者数増加が2万2,000人にとどまり、失業率が4.3%と2021年10月以来の高水準に上昇した。特にアフリカ系アメリカ人の失業率が7.5%に跳ね上がり、雇用市場の脆弱性が浮き彫りになった。
また、イーサリアムについても小型株との連動性が高いことから上昇を予想。「過去最高値到達にもかかわらず投資家は弱気だ。これは仮想通貨を含む金融市場がFRBの利下げ実行によりさらに上昇する余地があることを示唆している」とし、市場の懐疑的な見方が逆に上昇要因になるとの楽観的な見通しを示した。
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