ビットコイン、長期保有者の割合が74% 15年ぶりの高水準に=ARK Invest
著名投資家キャシー・ウッド氏率いる投資会社ARK Investは8日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン( BTC )市場の6月月次レポートを発表した。
まず、155日以上ビットコインを保有している長期保有者の割合が総供給量の74%と、15年ぶりの高水準に達したと報告している。
ARK Investは、この傾向は、ビットコインが価値の保存手段、つまり「デジタルゴールド」としての役割を持つことについて市場の確信が高まっていることを示すとの見解を示した。
一方、ビットコインの時価総額対実現価値(MVRV)モメンタムはゼロラインに近づいていると指摘。価格が上昇軌道を維持しない場合、モメンタムがマイナスに転じる可能性があることを示唆していると述べた。
MVRVは時価総額を実現時価総額で割ったものであり、これが高いと投資家が大きく含み益を出しており、低いと市場が割安、または含み損が多いことを示している。
6月、ビットコインの主要サポートゾーンは96,000ドルから99,000ドルの間を維持していた。ビットコインの価格は月間で2.55%上昇したが、5月の史上最高値112,000ドルを超えることはなかった。
なお7月に入り、ビットコインは10日、11万2,000ドルを上回り、史上最高値を更新。現在は11万1,250ドル付近で推移している。
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6月末に、ビットコインの価格は短期保有者のコストベース(取得価格)である98,888ドル、200日移動平均の96,278ドル、ビットコイン全体のオンチェーンデータに基づく平均取得価格71,393ドルを上回った。
また、6月にビットコインのドミナンスは2020年後半以来の水準に上昇し、仮想通貨時価総額の約65%に達している。
ARK Investは、このことはアルトコインのパフォーマンスの低迷と、ビットコインの市場での役割に対する確信の高まりの両方を示すと述べた。
一方、まだビットコインに比べて規模は小さいものの、最近ではアルトコインに資産を配分する仮想通貨財務戦略企業も増えているところだ。
たとえば9日、米上場のサムザップメディアコーポレーション(Thumzup)の取締役会は、ビットコイン以外の主要仮想通貨6種類へと投資戦略を拡大することを発表した。
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