11万ドル突破後需要鈍化、ビットコイン現物購入が減速=CryptoQuant
ブロックチェーン分析企業クリプトクアントが6月19日、ビットコイン価格が11万2000ドルに向けて上昇した後の需要軟化を報告した。現物需要は成長を続けているが、拡大ペースが減速してトレンド下回りとなっている。
過去30日間の見かけ需要成長は11万8000BTCで、5月27日のピーク22万8000BTCから大幅に減少した。需要は30日移動平均を下回っており、通常はビットコイン需要軟化の兆候とされている。
大口投資家とETFによるビットコイン購入が半減し、全体的な現物需要成長が鈍化している。
米国ETFの日次ビットコイン購入量は4月23日のピーク9700BTCから現在3300BTCまで減少している。新規ビットコイン投資家の需要活動も低下し、短期保有者の保有量は5月27日の530万BTCから450万BTCに80万BTC減少した。
クジラの保有残高は月次で1.7%増にとどまり、5月27日の3.9%から大幅に低下した。
先物市場では投資家が利益確定売りを行った後、新たなショートポジションを構築している。クリプトクアントのトレーダー行動優勢指標によると、ビットコインが先週11万ドルに到達後に利益確定売りが発生し、その後10万5000ドルまで下落する過程で新規ショートが開設された。
クリプトクアントによると、需要軟化が継続すればビットコインは9万2000ドル付近でサポートを見つける可能性がある。この水準はトレーダーオンチェーン実現価格で、強気相場での典型的な価格サポートレベル。このレベルが破られた場合、次のサポートは8万1000ドル付近となる可能性を警告した。
実現価格(Realized price)とは、市場参加者がビットコインを購入した際のオンチェーン平均取得価格であり、ビットコイン保有者が実際に支払った価格(取得コスト)の平均を表す。現在の市場価格(Market Price)と比較することで、市場参加者全体が利益(Market Price > Realized Price)または損失(Market Price < Realized Price)の状態にあるかを判断できる。また、歴史的に、市場価格が実現価格を下回る時期は市場の底を示すことが多く、逆に大きく上回る場合は過熱が示唆される。
関連: 『アルトシーズン』はもう来ない?ビットコイン偏重の相場に構造変化の兆し=アナリスト
USDC発行サークル社の株価が大幅続伸 投資銀行シーポート「買い推奨」などで
ステーブルコインUSDC発行のサークル社株価が20%上昇した。投資銀行シーポートが買い推奨したことを受けたものだ。金利収益や規制法案の進捗により投資家に注目されている。...
ソラナやXRP現物ETFの承認確率90%超か、ETF専門家がSEC前向き姿勢を評価
ブルームバーグのETF専門家が仮想通貨ETF承認確率を90%超に引き上げ。SECの積極的な関与を好材料と評価し、ソラナ現物ETFは2-4カ月以内承認の可能性。...
ビットコイン価格最低8倍上昇を予測、メキシコの大富豪「ゴールドよりも価値が高まる」
メキシコの大富豪リカルド・サリナス・プリエゴ氏は、仮想通貨ビットコインは近くゴールドよりも価値を高めるとの見方を示した。ビットコインの価格は最低8倍上昇すると概算している。...