ブラックロックがXRP現物ETFを申請したら? 米SECの『大手優遇』に中小が反発
SECによる「大手優遇」への批判が、仮想通貨ETF業界で広がっている。発端は、VanEck、21Shares、Canary Capitalの3社が5日にSECへ送った公開書簡だった。
3社は、申請の先着順を無視したSECの承認姿勢に懸念を表明。「市場の公正性と競争が損なわれている」として、先願主義の原則への復帰を求めた。
ETF専門家のネイト・ゲラシ氏とエリック・バルチュナス氏もXで議論を展開。焦点となったのは、ソラナやXRPのETFを大手が申請した場合の扱いだった。現在ソラナとXRP現物ETFの競争には、ブラックロックより規模の小さいビットワイズ、キャナリー・キャピタル、21シェアーズ、フランクリン・テンプルトンが参加している。大手のブラックロックが突然方針転換してXRP ETFを申請すれば、既存の競争構図を大きく変える可能性があるとされる。
ゲラシ氏は「もしブラックロックが来週ソラナやXRPの現物ETFを申請したら、既存の申請と一括承認すべきか」と問題提起。バルチュナス氏は「それは不公平」と応じた。
両者は、ビットコインとイーサリアムETFが異なる申請時期にもかかわらず、それぞれで同日に承認された事例を踏まえ、大手に有利な構造が定着していることに懸念を示した。
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ソラナETFの最初の申請者はVanEckで2024年6月。一方、XRPに関してはBitwiseが2024年10月に提出しており、先着順が機能すれば本来優先されるべきと主張されている。
なお、SECは現在、ソラナ、XRP、ドージコインなど多数の仮想通貨ETF申請を審査中。トランプ政権下で規制緩和が進むとの期待から、過去1年で多くの申請が提出されている。
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