セイラーのストラテジー社、「ビットコイン戦略でナンバーワンの上場企業へ」=アナリスト
14日公開の英FT紙の新たなドキュメンタリーで、アナリストのジェフ・ウォルトン氏は、ストラテジー社(旧マイクロストラテジー)がビットコイン( BTC )を基盤に、将来的に市場でナンバーワンの上場企業になると予測した。
ウォルトン氏は「ストラテジーは、この世で最も価値のある資産、最も健全な担保を、他のどの企業よりもはるかに多く持っている」と述べ、同社が保有する568,840 BTCがどれほどの価値を持つかを強調した。
同氏は、ストラテジー社が「1億ドル規模の資金を調達することは実はとても難しいものだが、彼らはそれを50日間で120回も実施できた」と指摘し、「合計で120億ドル調達しビットコインを購入していた。この手法はもはや他の企業では成し得ないだろう」と評価した。
価格予測も
ストラテジーの会長マイケル・セイラー氏は同ドキュメンタリー、同社が「1,000億ドル企業から1兆ドル企業へ、そして10兆ドル企業へと成長できる土台が整っていると思っている」と語り、ビットコインの価値を基盤にした同社の伸びしろを強調した。
また、セイラー氏は、ビットコインの価格が「将来的に1,300万ドルに達する」と予測し、「2045年には1,300万ドルになると見ているし、4~8年のスパンでその兆しが見えてくるだろう。少なくとも10年で100万ドルにはなるはずだ。その10倍以上に達するのが20年後かもしれない」との長期的な予測を示した。
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ビットコイン投資会社リバー社の最新調査によると、2025年に入り、ビットコインの最大の購入主体はETFや個人投資家ではなく、上場企業へとシフトしていることが確認されている。
特に、ストラテジー社は企業のビットコイン購入量の大部分を占め、今年だけで15万BTC以上のビットコインを購入している。このような企業主導の購入は、個人投資家の動きと対照的に、市場の供給に大きな影響を与えている。
リバー社は、「大企業だけではなく、あらゆる業界の企業がビットコインとその将来の可能性に共鳴している」と述べており、ビットコインが単なる投資対象を超えて、企業戦略に組み込まれるようになっていると指摘した。
さらに、クリプトクオントのCEO、Ki Young Juは先日、ストラテジー社のビットコイン購入が市場供給に圧力をかけ、デフレ圧力を加速させていると分析。クリプトクオントによると、ストラテジー社は現在、1日あたり約2,087BTCを購入しており、そのペースはマイニングによる新規供給量(450BTC/日)を大きく上回っている。
このような買い占めが引き起こす供給減少は、ビットコイン市場に新たな秩序をもたらしており、ストラテジー社が保有する568,840 BTCが市場の流動性(流動的な供給数)を急速に減少させている。これによりビットコインの希少性が高まり、より多くの上場企業がビットコイン財務戦略を立ち上げる動きを促している状況である。
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