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チェコの中銀、試験的にビットコインを購入 ステーブルコインやトークン化預金も保有へ

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チェコ国立銀行(中央銀行)は13日、同銀の歴史上初めてデジタル資産を購入したと発表した。

購入したのは暗号資産(仮想通貨)ビットコイン( BTC )で、他にも米ドルステーブルコインとトークン化預金も保有すると説明。投資総額は100万ドル(約1.5億円)で、ブロックチェーン上のデジタル資産を試験的に保有することが目的だと述べている。

チェコ国立銀行については、準備金を多様化するためにアレシュ・ミフル総裁がビットコイン投資を提案するなど、以前からデジタル資産に関心を持っていることが明らかになっていた。また、今年7月には同銀が仮想通貨取引所コインベースの株式を取得していたことも明らかになっている。

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今回のデジタル資産の購入・保有は、ファンドや企業に購入されている現状や将来の普及拡大の可能性を分析・議論した上で、今年の10月30日に承認されたと説明した。既存の外貨準備とは別で購入を行ったと述べている。

デジタル資産のポートフォリオを構築した目的は、実際に保有を経験することと関連のプロセスをテストすることだと説明。投資資金は、積極的には増やさないとした。

ミフル総裁は発表で、今年1月に試験的なポートフォリオを構築するアイデアを思いついたと述べ、その後に分析や議論を行ってきたと説明。その中で、決済の未来やトークン化資産についても考えるようになり、ビットコインに加えて、ステーブルコインとトークン化預金も対象資産に加えたと述べている。

そして、約2年から3年の間保有のテストを行うとし、このプロジェクトの評価を共有していくと説明。また、ビットコインは価格が大きく変動する可能性があり、投資家は重大なリスクを理解せずに投資すべきではないとも呼びかけている。

なお、チェコ国立銀行は、ビットコインや他のデジタル資産を近いうちに外貨準備に加えることはないと説明した。

チェコ国立銀行は今回、デジタル資産やAI(人工知能)に関する新たなプロジェクトを開始することも発表。CNB Labというチームが、金融市場の機能や金融政策の運営に将来的に影響を与える可能性のある技術やトレンドの検証を監督していくとした。

具体的には、デジタル資産やブロックチェーンソリューションのテストに加え、AIツールを試したり、決済領域のイノベーションをサポートしたり、金融のデジタル化に関連するプロジェクトを行ったりしていくと説明している。

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