リップル社、ステーブルコイン決済企業Railを買収へ XRPやRLUSDなどの高い流動性を提供
リップル社は7日、ステーブルコインの国際決済プラットフォームを提供する「Rail」を買収することで合意したと発表した。
買収金額は2億ドル(約294億円)。これから両社で協力して、ステーブルコインの包括的な決済ソリューションを提供していくと説明している。
Railは、コンプライアンスに準拠した、法定通貨とステーブルコインをつなぐプラットフォームを提供しており、ギャラクシーが出資していることで知られている企業。グローバル企業向けにサービスを提供しており、お金を速く安価に移動できるように取り組んでいる。
公式サイトによれば、年間の処理金額は100億ドル(約1.5兆円)。また、12超の銀行とパートナーを組んでいるとも説明している。
Railのバヌ・コーリCEOは、今回の発表で次のようにコメントした。
また、リップル社のプレジデントを務めるモニカ・ロング氏のコメントは以下の通り。
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なお、今回の買収手続きは、規制認可などの慣習的な取引条件を満たした後、2025年4Q(10月から12月)に完了する予定だとした。
米国でステーブルコイン規制の「ジーニアス法」が制定されてルールが明確化されたことなどを受け、これからステーブルコインの普及が加速するとの見方は多い。
ステーブルコインの利用が増えると見込まれる中、今回の買収についてリップル社は、複数の利点があると説明した。例えば、 XRP やRLUSDなどの幅広いデジタル資産の決済に対応し、高い流動性を提供できるとしている。
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また、専用の銀行口座を開設したり、中央集権型取引所のウォレットを使用したりしなくても、デジタル資産を利用できるようになるとも説明。これによって参入障壁を下げたり、運営のハードルを取り除いたりできるようになると述べた。
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